エイジングケアで若々しさをキープするには、化粧品選びがとっても重要ですよね。
ここでは、40代以降の気になる年齢肌にしっかりアプローチできる化粧品を厳選してランキング形式でお伝えします。
特にこだわったのは、配合されている成分です。
実際に気になるシワやシミに効果を発揮してくれるかは、どんな有効成分が入っているかによって決まりますからね。
おすすめの化粧品の紹介とあわせて、成分についても詳しく説明していので、ぜひチェックしてみてください!
1位│B.Aの5品ベーシックセット(ポーラ)
ポーラの最高峰ラインとして存在感を示す「B.A」。ポーラ独自成分であるヨモギエキス(YACエキス)や、タイ周辺の高級シルクに使われる黄金繭(まゆ)から抽出した保湿成分「ゴールデンLP」などを配合。
肌の糖化に着目し、独自路線でエイジングケアを牽引するポーラの自信作だけに、その潤い、ハリ感には定評があります。トライアルセットも高級感のある小箱に入っていて感動的。
トライアルセットの内容は、
- 艶…オイルがにじみ出るクレンジング
- 蜜…濃厚な泡が毛穴汚れを洗い流すウォッシュ
- 濃…とろみのある滴が肌にハリを与えるローション
- 柔…オイルが広がってハリと弾力感を与えるミルク
- 極…肌に与えたうるおいを密閉してつつみこむクリーム
の基本の5品に、美容液「セラム レブアップ」3日間サンプル体験セットが付いてきます。
B.Aのライン使いを現品で揃えると9万円を超えるでしょう。1万800円のトライアルでも日常使いで続けるにはちょっと厳しめの価格。ただ、トライアルとはいえ2週間分入っているので、それだけ続ければ肌に変化を感じられるかも。
大切な記念日、婚活、デート、結婚式など、「その日」に向けた特別なスキンケア用として最善を尽くしたいときにはうってつけです。今すぐ使うかはさておき、その存在を頭の片隅に入れておいて損はありません。もちろん、「費用は気にしないから良いものを使いたい!」という方はすぐにどうぞ。
ライン使い2週間体験!
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2位│リンクルショット メディカル セラム(ポーラ)
従来のシワ対策化粧品は、肌の浅い層(表皮)にできる乾燥小ジワがターゲットでした。
そんな中、リンクルショット メディカル セラムは肌のより深い層(真皮)にできるシワにアプローチする化粧品として初めて承認されました。
「ニールワン」という独自成分が真皮にまで浸透し、シワの原因となる肌の炎症をブロック。
例えば、ほうれい線や眉間のシワなどの深いシワは、表皮ではなく真皮にできるシワなので、一般的な保湿ケアによる改善は難しいと考えられています。
リンクルショット メディカル セラムはそれが可能な数少ないアイテム。お値段は1万4,580円(税込)と決して安くはありませんが、1部位への使用なら約4カ月間使い続けることができます。
「本当に気になってしょうがない」「このシワだけは何とかしたい!」という深い肌悩みに対して、大切に使い続けたい奥の手的なアイテムです。
シワ改善の医薬部外品
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3位│アスタリフト トライアルセット(富士フイルム)
セラミドの中でも最も品質の良い「ヒト型セラミド」を2種類配合しているアイテム。しかも、スキンケアの最初に使う「先行美容液」に配合することで、あらかじめ角層を整え、スキンケアのレベルを全体的にアップさせてくれます。
これまで色々な美容液を試してきたけれど今ひとつ効果が感じられなかったという人は、角層の浸透力が弱まっていた可能性もあります。「土台づくり」から始めるアスタリフトで変化が見られるかも。
トライアルの内容は、
- ジェリーアクアリスタ(先行美容液)0.5g×10包
- モイストローション(化粧水)18ml
- エッセンスデスティニー(美容液)5ml
- クリーム5g
となっており、肌に潤いを与えてハリを取り戻すという王道のエイジングケアが可能です。1,000円で始められる手軽さも魅力です。
今なら1,000円
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4位│ラグジュアリーホワイト トライアルキット(アンプルール)
シミ対策をするとき、効果の強い成分といえばハイドロキノンです。ただし肌への刺激も強いので乱用するのは考えもの。アンプルールは医師の監修のもとで開発されたドクターズコスメ。ハイドロキノンを化粧品としてはやや高濃度の2.5%配合しています。美白効果の強さだけでなく、肌への安全性も考慮したバランスが特徴。
トライアルの内容は、
- コンセントレートHQ110(集中美容液)
- 薬用アクティブフォーミュラII(薬用美容液)
- ローションAO II(化粧水)
- エマルジョンゲルEX(美容乳液ゲル)
- クレンジングミルクN(クレンジング)
- ウォッシングフォームN(洗顔料)
となっています。分量換算で6,500円相当の内容が1,890円となっており、お得感が大きいですね。
なおハイドロキノンが高濃度で配合されているのは集中美容液に限られ、その他のアイテムには濃度を抑えたハイドロキノン、アルブチン、ビタミンC誘導体といった、比較的刺激が小さな美白成分が配合され、トータルでの美白効果を高めています。
気になっているシミを消したいなどの悩みのある方は、ハイドロキノンという強力な成分を配合したアンプルールで積極的な美白ケアを試してみると、肌が見違えるかも。期間限定で1,500円まで値引きされていることがあるので要チェックです!
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5位│エイジングケア トライアルセット(ビーグレン)
肌のたるみや、たるみに由来するほうれい線、深いシワ、たるみ毛穴などにアプローチできるレチノールが特徴のアイテム。ピュアなレチノールをカプセル化した「レチノールプラス」と、ビタミンEを加えて刺激を抑えた「レチノイン酸トコフェリル」をダブルで配合。
こちらのトライアルセットでは、
- クレイウォッシュ15g
- QuSomeローション20mL
- Cセラム5mL
- QuSomeレチノA 5g
- QuSomeモイスチャーリッチクリーム7g
のライン使いによって、肌のハリ不足を回復していきます。
肌に合わない場合は、365日間返金保証が受けられるので安心してトライできますね。
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6位│アイキララ
アイキララは注射器型の容器がユニークでカワイイ、目元ケア用の美容液。青黒いクマ、茶色いクマ、黒く影ができるクマをトータルにケアして目元の若々しさを取り戻します。
目元の血行にアプローチするビタミンK、コラーゲンの生成を助けるビタミンC誘導体などを配合。目の下の皮膚は薄く、スキンケアで擦りすぎるのはよくありません。アイキララの容器は1回分の分量が分かりやすく、さっと濡れて、擦らずにケアできるところも評価されています。
特長的なのは全額保証制度です。多くの場合、未使用の場合のみ返品・返金が認められるものですが、アイキララはその反対。「使用済みのみ」が全額返金の対象となっています。その理由は、メーカー側が効果に自信を持っており、「実感しないまま、あきらめないでほしい」と考えるからなのだそうです。
目元の若々しさを重視するならぜひ試してみたいアイテム。目の下のクマが消えるだけで印象はがらりと変わりますよね。
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7位│サエル トライアルセット(ディセンシア)
ディセンシアは敏感肌の専門ブランドです。同ブランドではアヤナスなどが有名ですが、サエルは美白ケアにフォーカスしたラインとなっています。
肌への刺激の少なさについてはもともと定評のあるブランド。そして、美白成分に関しても「攻め」の姿勢が見られます。ハイドロキノンに比べれば優しめではありますが、トラネキサム酸とアルブチンをダブルで配合。この2つの美白成分を両方配合している例はあまりないはず。
トライアルの内容は、
- 薬用美白化粧水20ml…アルブチン配合
- 薬用美白美容液10ml…アルブチン&トラネキサム酸配合
- 薬用美白クリーム9g…アルブチン配合
- CCクリーム1回分
となっており、通常価格2,700円のところを980円とお得な割引も。アイテムひとつひとつにアルブチンとトラネキサム酸がしっかり配合されているのが分かります。
化粧品によって肌荒れが起きやすい敏感肌の人のためのブランドだけあって、「30日間返品保証」をしっかり付けています。肌に合わなければ使った後でも返金が受けられるので安心ですよね。
美白ケアをやってみたいけれど肌荒れが心配。ハイドロキノンなんてとんでもない!というデリケートな方でも、サエルなら美白を諦めずにトライできます。
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8位│エリクシール シュペリエル トライアルセット
「エリクシール シュペリエル」は資生堂のエイジングケアライン。篠原涼子さんがCMをされているので知っている人も多いと思います。
イノシトールをもとにした独自成分によって肌のハリを取り戻します。特徴的なのは、素肌美を生かしたメイクの提案とセットになっているところ。エイジングケアということは当然、シワやシミ、ハリ不足などの悩みを解決することが目的。多くの場合、スキンケアの後にもカバー力を重視したメイクで欠点を隠すことに一生懸命になりがち。
エリクシール シュペリエルは一言でいうなら、カバー力重視のメイクだと失われてしまう、素肌の魅力を引き出してくれるアイテムです。肌がハリを取り戻して肌表面が均一になれば、光がキレイに反射するようになります。光の効果でちょっとしたシミやそばかすは気にならなくなります。
9位│ライスビギン
肌がセラミドを作り出すのをサポートしてくれるライスパワーNo.11を配合しているこちらのアイテム。
ライスパワーNo.11配合の化粧品は高額なことが多いのですが、こちらは2カ月分で1,980円(定期便の場合)とリーズナブル。しかもオールインワンなので化粧水、乳液、美容液などを揃える必要がなく、スキンケアの出費を全体的に抑えてくれます。
お試し定期便の内容は、
- 初回特別価格1,980円【約75%オフ】
- 2回目、3回目4,200円【3,000円オフ】
- 肌に合わなければ全額返金(商品到着から30日)
- いつでも解約可能
となっています。定期便というと、「何回も続けて購入しないといけないのでは?」と思われるかもしれませんが、こちらは違います。購入回数のしばりがないので、1度だけ購入して肌に合わなければ2回目以降は購入せいずに解約してもOK。
10位│BIHAKUホワイトエッセンス
進化型ビタミンC誘導体「APPS」を配合したオールインワン。
APPSは水溶性と脂溶性の両方の性質を持ち、浸透力が高いのが特長。従来のビタミンCは基本的に角層までの浸透なのに対して、APPSは真皮層にまで届くと考えられています。
真皮層には肌の弾力を保つコラーゲンがあるので、この浸透力はとても重要。肌のたるみ、ほうれい線、たるみ毛穴、クレーターニキビ跡などは、どれもコラーゲンのダメージが原因。真皮層まで浸透してコラーゲンの再生を促すことができれば、こうした肌悩みの改善を期待できます。
BIHAKUホワイトエッセンスはフラーレンも配合。フラーレンは高い抗酸化作用で肌の老化を抑え、また肌内でのビタミンCの酸化も防いで効果が持続するようにサポートします。さらにプラセンタエキス、幹細胞エキス、プロテオグリカンなどの美容成分まで配合。
美白ケア専用のようなネーミングの「BIHAKUホワイトエッセンス」ですが、その中身は、総合的なエイジングケアが可能なオールインワン。最先端の美容成分を贅沢に使いたい人向けです。
40代から取り入れたいエイジングケア成分
それではエイジングケアに有効な成分を見てみましょう。気になるエイジングサインを解決してくれる成分をチェックし、化粧品選びの際にはちゃんとその成分が配合されているかどうかを確かめるとよいでしょう。
ヨモギエキス(YACエキス)
肌を老化させる要因としては、シミ(老人性色素斑)の場合がそうであるように紫外線の影響が大きいと考えられます。しかし、紫外線以外にも肌の老化に関わる要因があります。近年注目されているのが肌の糖化です。
糖化とは、糖とタンパク質が反応して最終産物AGEsが作られ、蓄積すること。特に肌の真皮にあるコラーゲンのように代謝の遅いタンパク質に顕著に見られます。AGEsは老化に伴い増加し、また紫外線を浴びるほど蓄積する傾向があることから、従来知られていた肌老化のメカニズムと重なり合うところもあります。
肌の糖化に着目したエイジングケアはポーラの独自路線。AGEsが多い肌と少ない肌を比較すると、少ない肌の方がキメが整って美しいことから、AGEsを除去するスキンケアによって若々しい肌を目指します。そのために投入された独自成分がヨモギから抽出された「YACエキス」で、AGEsを除去する働きを持っています。
ヨモギエキス(YACエキス)を配合したアイテムにはポーラの最高峰ライン「B.A」などがあります。
セラミド
セラミドは肌の一番表面にある角層に含まれる脂質です。保湿成分としては他にもコラーゲンやヒアルロン酸が有名ですが、これらは角層よりもさらに奥の真皮層に存在しています。化粧品に含まれる成分が浸透できるのは基本的に肌の角層までで、真皮層には届きません。
つまり、もともと角層にあるセラミドであれば、化粧品の成分を角層まで届ければ、本来の保湿力が発揮されます。一方、コラーゲンやヒアルロン酸を化粧品に配合しても、真皮層までは届かないので、肌の中で発揮しているのと同じ保湿力は期待できません。
肌が乾燥しやすく、乾燥小ジワができやすい人は角層のセラミドが不足している可能性があります。化粧品でセラミドを補うことで、角層には水分と油分が交互に並び、保水力に優れたラメラ構造が作られます。肌のラメラ構造が回復すると保水力が上がり、肌がピンと張ることで乾燥小ジワができにくくなります。
セラミドを配合したアイテムにはアスタリフトの先行美容液などがあります。
ハイドロキノン
ハイドロキノンは現在使用できる美白成分の中で最も強力なものといえます。
シミやくすみは、もともとはといえば紫外線を浴びたときにできるメラニン色素が原因です。多くの美白成分は、紫外線を浴びたとしてもメラニン色素があまり作られないようにする働きが主です。つまり、メラニン色素の生成の「阻害」によって、シミを予防するのが目的です。
一方、ハイドロキノンはこの阻害の働き以外にも、できてしまったシミを「還元」することができます。つまり、シミを薄くする、消すという積極的なアプローチが可能です。「還元」する力はビタミンC誘導体にもありますが、ハイドロキノンの方がより強力です。
ハイドロキノンは美容クリニックで処方されるときは5%程度の高濃度のものが用いられますが、化粧品に配合されるのは2%程度が一般的です。日本には配合できるハイドロキノン濃度に関して規制がないため、安全性は化粧品を販売するメーカーの良識や、実際に製品を選択するユーザーの判断にゆだねられます。高濃度の方が効き目が強いことは確かですが同時にリスクも高くなるので、信頼できるブランド、適切な濃度を選択することが大切です。
ハイドロキノンを配合したアイテムにはアンプルールのラグジュアリーホワイトなどがあります。
レチノール
角層にできる軽度なシワである乾燥小ジワの対策ができるアイテムは沢山ありますが、真皮にできる深いシワ対策が可能なアイテムは限られています。
レチノールとはビタミンAのことで、真皮のコラーゲンにアプローチする数少ない成分です。肌内でレチノール→レチナール→レチノイン酸の順に変化して、ターンオーバー(肌の生まれ変わり)を促す働きがあります。また、線維芽細胞がコラーゲンやエラスチン線維を作るのを促す働きがあります。
新陳代謝を活発にして、コラーゲンを生成することで肌のたるみ対策、さらには、たるみに由来する深いシワ、目元のシワ、ほうれい線にもアプローチできます。
レチノールを配合したアイテムにはビーグレンのエイジングケアラインなどがあります。
ビタミンK
ビタミンKは血液の凝固に関わる成分。不足した場合は血が止まりにくくなったり、骨がもろくなったりしますが、普通に生活していれば十分な量を摂取できるといわれています。
肌に塗った場合は皮膚の血行を正常に保つ働きが期待できます。目の下のクマ改善のために化粧品に配合されることが多い成分です。
ビタミンKを配合したアイテムにはアイキララなどがあります。
ビタミンC誘導体
ビタミンCは美容に複合的に作用します。
強い抗酸化作用があるので肌の老化を抑えられます。メラニン色素を還元する働きがあるので、シミ予防や、できてしまったシミを薄くするのにも使えます。コラーゲンの生成を助けるので肌のたるみ解消にも貢献します。
ここで注目したいのは皮脂の分泌を抑える働きと、炎症を沈める働き。この2つは毛穴を目立ちにくくし、毛穴にアクネ菌(ニキビの原因となる菌)が繁殖してニキビができるのを防いでくれます。
ビタミンCはそのままでは不安定で、時間が経つと効力を失ってしまいます。また、肌への刺激も強く継続的に使うのが難しい成分です。ビタミンC誘導体とは、安定して効力を発揮しつづけることができ、肌への刺激も抑えられるように加工されたビタミンCのこと。水溶性と脂溶性とがあり、水溶性は即効性がある反面刺激はやや強く、脂溶性は肌に優しくジワジワと効きますが即効性はありません。
美容クリニックなどでは、ビタミンC誘導体に電気を流して浸透を高める「イオン導入」という施術を受けることができます。ビタミンC誘導体が肌の奥にしっかりと送られるので高い効果が期待できます。イオン導入の機能がある美顔器を使えば自宅でのイオン導入も可能です。イオン導入には脂溶性よりも、水溶性のビタミンC誘導体が適しています。
ビタミンC誘導体配合の化粧品を用いることで、美白、たるみ対策、毛穴対策、ニキビ・ニキビ跡対策など総合的なスキンケアが可能です。特に年齢を重ねると、肌のたるみで毛穴が引き伸ばされたり、ニキビの跡が残っていたりで肌が凸凹として、化粧をしてもなかなか隠せないのが悩みの種。
ビタミンC誘導体は皮脂を抑えることで毛穴を閉じやすくし、コラーゲンの生成を促して凸凹肌にハリを与え、気になる毛穴を目立ちにくくしてくれるでしょう。
ビタミンC誘導体を配合したアイテムにはアスタリフトなどがあります。
トラネキサム酸
トラネキサム酸には炎症を抑える働きがあり、カゼ薬などにも使われています。美容分野に関しては、シミや肝斑の治療に使われています。
また化粧品に配合される成分としては、厚生労働省より美白効果のある医薬部外品の成分として認められています。
メラニン色素は、プラスミンという酵素が働くときに活発に作られますが、トラネキサム酸にはこのプラスミンの活性を抑える働きがあります。それに加え、炎症を沈める働きも美白には有益です。シミができているときは肌内で炎症が持続しており、たとえ紫外線を浴びていなくてもシミができやすい、消えにくいといった状態にあるといいます。トラネキサム酸によって肌内の炎症が収まれば、シミが作られにくくなるというわけです。
美白効果の強さに関しては、ハイドロキノンなどと比較すると優しめとなりますが、その分、肌への刺激も抑えられます。
トラネキサム酸を配合したアイテムにはディセンシアの「サエル」などがあります。
ライスパワーNo.11
ライスパワーNo.11はお米から作られた美容成分で、「皮膚水分保持能の改善」ができる医薬部外品の成分として認められています。セラミドが肌の保湿に有効であることにふれましたが、化粧品で補ったセラミドは洗い流すとなくなってしまい、また補う必要があります。
ライスパワーNo.11は、肌がもともと持っているセラミドを作り出す力をサポートする成分です。肌が自分自身でセラミドを作れるようになれば、一時的に洗い流されてもセラミドが不足することはないでしょう(洗い流さないにこしたことはありませんが)。肌内でセラミドが作られて保水力が高まれば肌にハリが生まれます。また、ピンと張った肌はキメが整うので、均一でハリやツヤを感じさせるなめらかな肌になり、透明感もアップするでしょう。
ライスパワーNo.11を配合したアイテムにはライスビギンのオールインワンなどがあります。
イノシトール
肌のハリや弾力を左右するのは、真皮にあるコラーゲンやエラスチンです。コラーゲンやエラスチンは同じく真皮にある線維芽細胞によって生み出されます。
では、この線維芽細胞はどこから来るのかというと、「真皮幹細胞」(しんぴかんさいぼう)という細胞の元になる細胞が分化することで作られます。コラーゲンやエラスチンの生成には、線維芽細胞の活動が欠かせません。真皮幹細胞が維持されていれば、線維芽細胞が活性化された状態を保てるはずです。
ところが、年齢を重ねると真皮幹細胞が減少するばかりでなく、真皮幹細胞を安定させるために必要な成長因子も不足することが分かりました。
イノシトールには、この成長因子の発現を高める働きがあります。イノシトールによって成長因子が働けば、真皮幹細胞の分化によって線維芽細胞が活性化します。結果、肌のハリや弾力を支えるコラーゲンやエラスチンの再生が促されるというわけです。
イノシトールを配合したアイテムには資生堂のエリクシール シュペリエルなどがあります。
エリスリトール
肌の一番表面にある角層は、肌を外部の刺激から守るバリア機能を持っています。バリア機能の向上は、肌トラブルを避けるためだけでなく、ハリやツヤのある美肌づくりにも欠かせません。
角層のバリア機能を左右するのは肌の水分量です。セラミドは肌の水分を逃がさずに保持するために有効な成分です。セラミドは肌の中できちんと整列しているときに、その力を十分に発揮することができます。
エリスリトールは天然由来の保湿成分のひとつ。角層細胞の中に入ると水分をしっかり抱え込みます。このようにして角層細胞がうるおいで満たされると、セラミドがきちんと整列しやすくなり、肌のバリア機能が高まります。
40代の気になるエイジングサインの種類
40代以降の気になるエイジングサインにはいくつもの種類があります。
ここでは、
を取り上げ、それぞれに有効な美容成分をチェックしてみましょう。
小ジワ
できやすいけれど、治りやすいのが乾燥小ジワです。年齢を重ねると肌の保水力も下がってくるので、特に目元や口元といった皮膚の薄いところに小ジワができやすくなります。
小ジワは乾燥しているサインです。乾燥したまま放置しておくと、肌は外部からの刺激に弱い状態になり、紫外線などのダメージを受けやすくなります。最初は肌表面近くの角層にできた小さなシワでも、進行すれば肌のもっと深いところ(真皮層)にもダメージがおよび、改善しにくい深いシワになってしまうことも。
まだまだ小さな乾燥小ジワの内に、しっかりと保湿ケアを行いましょう。肌が潤ってハリが出れば若々しく見て、また、乾燥や紫外線による肌の老化を遅らせることにもつながります。
◆小ジワ対策に取り入れたいエイジングケア成分
保湿力に優れたセラミドや、肌がセラミドを作るのを助けてくれるライスパワーNo.11、細胞内でセラミドの整列をサポートするエリスリトールがおすすめ。
たるみ、ほうれい線
ほうれい線などの深くて、治りにくいシワの原因には大きく分けて2つあります。
ひとつは、繰り返し表情を作ることで、同じ場所の皮膚が何度も折りたたまれて癖になること。そして、もうひとつは、表皮の奥にある真皮が劣化することです。
若い人は表情によって一時的にシワができることがあっても、すぐに元にもどります。年齢を重ねるとシワができたままになるのはなぜでしょうか。
それは、繰り返しシワができる箇所の真皮のコラーゲンが歪になっているからです。肌の奥の真皮が原因になっているので、表情をもとに戻してもシワはそのまま残ってしまうのです。
若いうちは真皮のコラーゲンが弾力を保っており、とてもハリがあるので、ちょっとやそっとでは変形しません。しかし、ある程度の年齢になると、肌が潤いを失ってバリア機能も低下し、紫外線などの外部の刺激を受けやすくなります。コラーゲンの生成そのものが年齢にともなって減っている上に、長年のダメージの蓄積が加わり、真皮は弾力を失っています。
真皮が弾力を失うと、若い肌のようにピンと張ることがなくなり、たるんだ肌になります。たるんだ肌は、ほうれい線に代表されるように深いシワができやすい状態といえます。また、肌がたるむことによって毛穴も引っ張られます。引き伸ばされて涙型に広がってしまった毛穴を「たるみ毛穴」と呼びますが、これも、もとはといえば肌のたるみに由来する代表的な年齢肌のひとつです。
◆たるみ、ほうれい線、深いシワ対策に取り入れたいエイジングケア成分
弾力を失ってしまった真皮のコラーゲンにアプローチできるレチノールや、老化を引き起こす要因のひとつである「肌の糖化」を除去するヨモギエキス、真皮幹細胞への働きかけで再生力を促すイノシトールがおすすめ。
シミ
シミにはいくつもの種類があり、中には皮膚の病気によるものもあります。スキンケアの対象となるシミに関しては、そのほとんどが紫外線の影響によるものです。専門的には老人性色素斑と呼びます。「老人」と入っているので年齢によるシミのような感じがしますが、原因はあくまでも紫外線。ただ年齢を重ねれば重ねるほど、これまで浴びてきた紫外線のストックが増えるので、やはりある程度の年齢になってからの方がシミが目立ちやすくなります。
紫外線を浴びると防衛反応によって、肌内のメラノサイトが活性化し、肌細胞内にメラニン色素を植え付けます。メラニン色素は紫外線による肌への影響を弱めるためのものです。色白の人と色黒の人とを比べると、色白の人の方が紫外線によるダメージは大きくなります。おおざっぱに言うと、紫外線に強くなるために黒くなるのが日焼けであり、シミもその過程で生まれます。
通常、一時的にシミができてもターンオーバー(肌の生まれ変わり)によって剥がれ落ちますが、そのまま肌にとどまるとシミとして残ります。
シミ対策で一番大切なのは予防です。できてしまったシミを消すよりも、最初から作らないように努める方が、手間はかかりますが簡単で確実です。日焼け止め、ファンデーション、日傘、サングラスなどで日常的に紫外線をカットするのが、美白対策の基本となります。
できてしまったシミに関しては美白成分を配合した化粧品でスキンケアを行うか、それでも改善しない場合は美容クリニックで受けられるレーザー治療などが選択肢となります。
◆シミ対策に取り入れたいエイジングケア成分
美白成分の中でもその強力さで知られるハイドロキノン、または肝斑治療にも用いられ刺激の少ないトラネキサム酸がおすすめ。
目元のたるみ、クマ
目元は疲れている印象や、老けた印象を与えてしまう部位。目のまわりの皮膚は薄いのでシワ、たるみ、クマなどのちょっとした変化が出やすいのが悩みどころですよね。
目元のシワやたるみについては、肌全般のたるみと同じメカニズムが働いています。真皮のコラーゲンが劣化してしまい弾力を失っているため、たるみやすく、またシワになりやすいのです。根本的にはコラーゲンの生成を促すケアが有効です。
目の下にできるクマについては、一時的なものもあれば、加齢に伴って年々悪化してしまうものがあります。青黒いクマは血行が浮き出ている状態。もともと色白な人や睡眠不足の人に多く、生活習慣の改善やコンシーラーでも比較的簡単に目立たなくさせられる軽度のクマ。茶色いクマは一種のシミなので美白ケアが必要です。
そして、エイジングサインとして最も深刻なのが黒く影ができるクマ。影が原因なので、顔を上に向けて角度を変えると色が目立たなくなるのが特徴です。影ができるのは目の下の肌がハリを失っているから。目元のたるみ対策と同様にコラーゲンの生成を促すケア、そして、酸素や栄養を目の下の皮膚に届けるための血行改善が効果的です。
◆目元のたるみ、クマ対策に取り入れたいエイジングケア成分
血行にアプローチするビタミンKがおすすめ。
毛穴
誰もが悩まされる目立つ毛穴ですが、20代頃までの毛穴悩みと、30代、40代の毛穴悩みはタイプが異なります。
若い頃は角栓(かくせん)による黒ずみ悩みが多い傾向があります。角栓とは、古い角質と余分な皮脂が混ざり合って酸化し、毛穴に詰まったもの。毎日正しいクレンジングを続けていれば溜まらないはずのものですが、若い頃は皮脂の分泌も多く、洗い残しも完全には防げないので毛穴が黒ずみやすいのです。
一方、30代以降になると、皮脂の分泌が低下するのにともない、毛穴の黒ずみ悩みは減っていきます。その代わり、若いころにはあまり見られなかった毛穴の開きが気になり始めます。
毛穴が開く原因はいくもあります。ひとつは肌が乾燥している場合です。肌が乾燥すると、これ以上乾燥させないために肌は皮脂をたくさん出そうとして毛穴が広がります。また、ストレスを抱えていると男性ホルモンが増加して皮脂の分泌が増え、毛穴が広がることもあります。そして、真皮のコラーゲンの劣化によって肌がハリを失うことで、毛穴が引き伸ばされて涙型の「たるみ毛穴」になることもあります。毛穴が開いていると肌表面が凸凹になって影ができやすいので肌色も暗くなりがち。陶器のようなハリ肌、ツヤ肌からは遠ざかってしまいます。
毛穴を目立たなくするには、保湿ケアによって肌の乾燥を防ぎ、毛穴を開かせないように努めること。皮脂の分泌を抑えること。劣化したコラーゲンを再生して肌のハリを取り戻すこと、などが対策になります。
ビタミンC誘導体には皮脂の分泌を抑え、コラーゲンの生成を促す働きがあります。また炎症を沈める効果があるので、毛穴にアクネ菌(ニキビの原因となる菌)が繁殖してニキビができるのを防ぐことができます。
毛穴対策には、保湿ケアとともに、ビタミンC誘導体を活用したスキンケアが有効です。
◆毛穴対策に取り入れたいエイジングケア成分
皮脂の分泌を抑え、炎症を沈めるビタミンC誘導体がおすすめ。
エイジングケアは何歳から始める?40代から始める理由
「エイジングケアは何歳から始めるのがいい?」というのは、よくある疑問ですよね。自分もそろそろエイジングケアを始める年齢だけれど、本格的に行うのはまだ早いかも、といった迷いがあると、このような質問をしたくなります。
もしエイジングケアの開始が早ければ早いほど良いのなら、「エイジングサインが気になり出したその時が始めるときです(キリッ)」と答えられるのですが、それにはひとつ問題が。
それは、あまりにも早いうちから美容液などでリッチな成分を肌に与えると、肌細胞の分裂が活発になりすぎてしまうこと。そうすると、しかるべき年齢になったときに、同年代に比べてかえって老けているということにもなりかねません。
想像してみてください。まだ20歳なのに、40~50代が使うような高級な美容液でスキンケアをしている人のことを。彼女は実際に40代になったときに、同世代よりも若々しくいられるでしょうか。
あなたがもし20代だったら、エイジングケアを今すぐ始めるべきかどうかはなかなか難しい問題です。でも40代前後であれば、今すぐ始めても早すぎるということはないでしょう。40代でエイジングケアを本格的に行うのは年相応のスキンケアだからです。肌悩みに合わせた化粧品選びで将来の美肌を準備しましょう。